うずくまる・・

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しんしんと降り続く雪の中
ひたすらに歩き続けるのは
いつかの自分―――・・

立ち止まることなく
振り返りもせず
足跡を残し続ける―――・・

誰に気づかれることもなく
歩き続けたその先に
待ち受けていたその者は―――・・


もうひとりの自分・・


面と向かい合うこともせず
篤(とく)と話し合うこともせず
逃げ続けてきた自分―――・・

伏見がちに我を見るその顔は
哀れみの涙を浮かべ
そっと 言(こと)開く―――・・

微かに しかし確実に
わが胸へと響くその声に
頬を伝う熱きもの―――・・


うずくまる・・


小さく 小さくうずくまり
はじめて―――・・
自分を知ることができたのだろう・・














他サイトより 持ってきちゃいました^^;
お題は≪声≫&≪足跡≫です^^

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