冬の雨・・

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そうか・・


「想いは伝わらなかった―――」


いつか・・ この日が来る事を

僕はどこかで知っていた・・


わがままな僕に ついては来れない

そんな事はわかっている・・


だけど君ならもしかして

わかってくれると思っていた・・





君が泣く事はない・・

君のほうが正しいのだから――・・


君の代わりに・・

僕の代わりに・・


この空が泣いてくれる



冬の雨―――・・



冷たい雨に濡れながら

僕の心も泣いている・・



振り向きもせず 去る君を

追いかけることもできないまま・・



冬の雨は雪へと変わる


 僕の心を・・ 知っているのか―――・・











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